ロックマンX


岩本佳浩
ショッピングページ

熱い、熱すぎる一冊です!

時は未来。

人類は人型ロボット「レプリロイド」と共存していたが、時折、「イレギュラー」と呼ばれる故障レプリロイドが暴走し、社会に大きな被害を与えていた。

そして、イレギュラーを退治するレプリロイドは「イレギュラーハンター」と呼ばれ、そのキャリアとスキルによって特A級からB級に分けられ、主人公のエックスはB級の新米イレギュラーハンターだった。また彼は、ロボットなのに「泣く」機能を持つ稀有なタイプでもあった。

ある日、イレギュラーハンターのシグマは、「我々よりも下等な人間に仕える必要はない!」と目覚め、人間を「真のイレギュラー」と設定し、同調する仲間達とともに抹殺計画を実行する。

町は戦場になり、エックスは「レプリロイドは強い力を持っているからこそ、命ある人間を守らなければならない」と決心し、孤独な戦いを始めるのだった……。
(続きは本書で)


と、緊張感溢れる導入部から始まるのですが、熱いです!
全編に渡り、本当に熱いです。
そして、展開がおそろしく早く、開始17ページ目でシグマが決起し、18ページ目では町は既に戦場になってたりします。気持ちよいリズム感です。

その後のストーリーは少年マンガの王道で、掲載誌は「コミック・ボンボン」ですが、単行本572ページに渡って、「少年ジャンプ」の3訓である「努力・友情・勝利」をタップリ味わうことができます。

中でも、先輩のイレギュラーハンター・ゼロとの恋愛スレスレの友情は、読む人によってはいろんな取りかたができるので、「岩本先生お見事!」と思いました。

ロックマンX』シリーズは5巻までございますので、一巻目で「男子の琴線」に触れてしまった方は、ぜひ続けてお読みください。

しかし、いくら「泣く」機能があるからといって、毎回泣きすぎだよエックス…。

【判型】A5判、並製
【頁数】約576ページ
【備考】ロックマンXシリーズ1巻
【発売】2005年1月