『てんにのぼったなまず』

たじまゆきひこ著
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第11回世界絵本原画展金牌受賞作！

突然の地震と津波により、日常をずたずたにされたとある村の物語。歯を食いしばって絶えた村人と、志を貫くおじい、そして、おじいが描いた「なまず」により、村は復興していきます。「希望」のメタファーであるなまずの絵が、雄雄しく天に昇っていくシーンは、この絵本最大の見所です。

染め絵の技術を絵本に持ち込み、『じごくのそうべえ』等のベストセラーを生んだ、絵本名人・田島征彦先生の骨太な一冊。僕は先生が京都に住まれていた頃にご自宅を訪ねたことがあり、その時たくさんの原画を見せていただいたのですが、染め絵の原画を見たことがなかった僕は、ここまで鮮度の高い色が出るのかと驚いたことを覚えています。

また、先生の講演会は非常に面白いので、絵本ファンの方は近くで開かれた時は聴講されることをおすすめします。本音トークがバシバシ飛びます…。

書店の児童書売場には基本在庫としておすすめの一冊です！

【判型】A4変形（26×25cm）、上製
【頁数】40P
【価格】1,890 円 （本体1,800円＋税）
【発売】2006年8月